2024.11.21 (Thu)
知識商人のためのウェブ・メディア
日本最大の小売企業セブン&アイ・ホールディングスが買収をかけられている。日米のコンビニの経営状態も芳しくはない。会社は苦境にある。イトーヨーカ堂のハトは荒海の中で、ノアの箱舟に乗れるのか。セブン&アイは多くの傘下企業を三つに分割して乗り切ろ […]
会社は大変なことになっていますね。 ご心労、お察しします。 それでもお客さまのために、 毎日の商いを怠りなく続けてください。 お願いします。 みなさんの会社の創業者・伊藤雅俊さんには、 私自身、大変お世話になりました。 勉強もさせていただき […]
井坂康志、島田陽介、小島健輔、そして結城義晴が、それぞれに考察する「会社とは何か」、「会社は誰のものか」。「チェーンストアとは何か」「その戦略はどうあるべきか」。結局、「会社は誰のためにあるのか」。読者も、ともに考えてみてほしい。 &nbs […]
ものつくり大学教授、ドラッカー学会共同代表 井坂康志 1 はじめに――事業と現代 思想家、芸術家だけでなく、あらゆる人間の営みが時代という産湯に浸かっている。ビジネスや経営者もまた例外ではなく、時代の子である。 独立しているように見えても、 […]
㈱島田研究室代表 島田陽介 問題の本質の一つは、今チェーンのとるべき戦略が「専門化」であり、「総合化」ではない、ということにある。 かつて商業は「商店街の・業種」であった。お客は買物のため商店街を右往左往しなければならなかった。米国に学んで […]
(Refrina – stock.adobe.com) ㈱小島ファッションマーケッティング代表 小島健輔 労働組合に豊島区まで加わっての反対を押し切ってそごう・西武を8500万円で外資ファンドに叩き売ったほとぼりも冷めぬうちに、 […]
㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 売り手良し、買い手良し、世間良し。近江商人の三方良し。何事も、この三者のバランスがいい。 資本を出す人にも良く、その資本を活用して利益を上げる人にも良くて、社会全体にも良い。 ステークホルダーとは企業の利 […]
はじめに 第50回衆議院総選挙で与党が大敗した。アメリカ合衆国大統領選挙は大詰めを迎えて、近来稀に見る混迷状態だ。ハリスかトランプか。それによって世界は別の方向に向かう。さらに地球上を見渡すと、ウクライナとパレステ […]
3つのKPIに見る半期の通信簿 損益計算書から売上高、営業利益を抽出した。とくに売上高の「増収率」、営業利益の「増益率」から、成長力と収益性が高い企業がわかる。また、各社が参考数値として公表する「既存店売上伸び率 […]
イオン㈱は2021年4月に発表した「2021〜2025年度中期経営計画」の中で、「デジタルシフトの加速と進化」を成長戦略の一つに掲げた。 発表当時のイオンのビジネスを取り巻く環境の認識は次の通りだ。 第1に、コロナ禍を経て社会全体のデジタル […]
DXは大きく「攻めのDXと守りのDX」に分けられる。言葉を変えると「外部エコシステム(顧客、市場)と内部エコシステム(組織、文化、従業員)」である。 2024年に入ってから日本の小売業各社はどのようなDXの取り組みを見せているのか。最近、盛 […]
イオンのAI活用4システム AIをフル活用するのはイオンリテール㈱だ。現時点では、AI客数予測に紐づけた発注システム「AIオーダー」、値引きシステム「AIカカク」、作業割り当ておよびシフト作成の「AIワーク」、店内解析の「AIカメラ」の4つ […]
株主(Shareholder) 広辞苑では「株式の引受人。株式の所有者。会社に対し、所有株式の数に応じた権利義務を有する」と説明する。株式は株式会社の資本を構成する単位。株主は株式を購入することで、企業の新設・拡大に必要な資金を提供する […]
自動車メーカーの成長は「新車」で決まる。だから自動車雑誌の売れ筋号は各社の「新車」発表の号だ。トヨタもホンダも日産も、メルセデスもBMWもフォルクスワーゲンもフェラーリも、GMもフォードも新車開発に全力を注ぎ込む。小売業やチェーンストアの「 […]
自分の色を出せ。 自分の良さを見せよ。 自分の武器を磨け。 自分の歌を歌え。 法人も個人も、 産業も企業も。 本部も店舗も、 部門も売場も。 社長も部長も、 店長もチーフも、 バイヤーもスーパーバイザーも、 あなたも私も。 自分らしさを、 […]
『ハーバードビジネスレビュー』から“a highly competitive, low-margin industry”(競争が激しくてマージンの低い産業)と指弾されたスーパーマーケット。これは日本のことではない。アメリカのこと、ヨーロッパ […]
「設計段階から『北の旗艦店』と決めていた」 川野澄人㈱ヤオコー社長は久喜吉羽店の開業に当たって、はっきりとコメントした。9月6日(金)、埼玉県の東部に位置する久喜市にオープンしたヤオコー久喜吉羽店は同社最大規模の891坪の売場面積を誇る“北 […]
㈱ロピアの出店攻勢が止まらない。9月末現在、北海道から九州、さらには台湾まで100店舗をネットワークする3ケタのスーパーマーケットチェーンに成長した。 今年は、2月に㈱イトーヨーカ堂の北海道・東北などの商業施設アリオを含む7店舗を譲受するこ […]
「万代の良さを出せ、色を出せ」 阿部秀行㈱万代社長は言い続ける。 万代らしさを店と売場と商品に表現する。万代の武器をもっともっと表に出して、顧客と地域にアピールする。 万代は9月17日(火)、大阪市住之江区に「住之江公園店」を新規開業した。 […]
「サミットの中で最も多種多様なお客さまを迎える店になります」 服部哲也サミット㈱社長はオープン直前の朝礼で、店舗の全従業員に語りかけた。 「この店は今までのサミットの中で最もターミナル駅に近く、最大の商業施設への出店です」 9月24日(火) […]
年間最大の商戦機がやってくる。 この3カ月間も、基本として「52週MD」を徹底したい。 本家本元の鈴木哲男㈱REA会長は定義する。 「52週MDとは、毎週の重点販売商品を中心に商品計画と販売計画、販促計画を連動する組織的仕組みづくりのこと」 […]
初秋の風物詩ともなった㈱紀文食品の「2024正月フォーラム」。 本誌では毎年10月号にこの正月フォーラムにおける紀文食品からの市場分析と戦略提案をダイジェストして掲載している。 堀内慎也マーケティング部長がプレゼンテーションした内容を編集部 […]
ブランディング(Branding) ひと言で言えば「ブランド化」すること。 日本では「ブランド」「ブランディング」という言葉は1990年代前半、アメリカの経営学者デビッド・アーカーが著した「ブランド・エクイティ戦略」から知られるようにな […]
第47代合衆国大統領を決める選挙が展開されている。民主党の青い州、共和党の赤い州。そして激戦区の紫の州。青い州はリベラル、赤い州はコンサバティブ。紫はその中間。しかしそれぞれの州のチェーンストアは青と赤に分けられるわけではない。世界のウォル […]
その場を訪れる。 観察し、分析する。 そして行動し、成果を上げる。 来た、見た、勝った。 Veni, vidi, vici! I came, I saw, I conquered. ローマの将軍ユリウス・カエサルは、 ガリアを制圧しローマに […]
(株)商人舎代表取締役社長 結城義晴 アメリカを訪問するとき。私の第一の心構えはいつも、倉本長治の「商売十訓」第二訓である。 「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」 分厚い米国テキストでもいつも一番先に、この言葉を入れている。 旅行と考えるか、 […]
Part 1 アメリカ社会編 アメリカの人口は2024年6月時点で3億3650万人。人口増加中で2030年には3億5216万人に増える。世界で3番目に人口が多い国だ。UNFPA(国連人口基金)発表の世界人口白書2024年版では1位がインドの […]
アメリカには5つの時差がある。大谷翔平もこの時差の中で戦っている。 ➀東部時間(Eastern Standard Time) ニューヨークやボストン、マイアミなど時間帯。 ②中部時間(Central Standard Time) シカゴやダ […]
アメリカの店に行って、売場を見る。そして商品を見る。楽しい瞬間だ。そのときすべての商品にはプライスカードやPOPに「売価」が書かれている。 アメリカではドルとセントが単位である。「dollar」と「cent」。たとえば「1.98$」ならば1 […]
Global 500 アメリカを知るにはまず、ざっくりと世界を知る。アメリカ経済を理解するには世界経済を理解する。その経済の中心にいる企業を見るには、アメリカ経済専門誌Fortune(フォーチュン)の「Global 500」が最適である […]
会社は誰のためにあるのか?
’24OSD(Outstanding Store Development)
’24アメリカの歩き方
’24商売のヒント
惣菜センター革新
’23年度「絶好調」の総括