1総合スーパー･2百貨店

2024年度の総合スーパー順位は昨年と変わらない。単体企業のランキングである。 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（PPIH）が2兆0951億円で昨年に引き続き1位の座に輝いた。2位は1兆8777億円のイオンリテールだ。 かつてダイエーに象徴されるチェーンストアが採用したSSDDS(セルフサービスディスカウントデパートメントストア)がその源流だが、一部の例外を除いて「衰退業態」へと変貌した。 PPIHはドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテなど742店舗を展開。「驚安」を掲げてディスカウント商法を売り物にするにもかかわらず、売上総利益率は31.6％もあり、経費率を24.9％と抑制して、営業利益を稼ぎ出す。一貫して「チェーンストア理論」を否定しながら、チェーンストアの優等生の経営数値という逆説を実現させた。 一方、イ…