2025.12.26 (Fri)
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コンコースや通路は絶対にまっすぐ。曲げると、コストがかかる。見にくい、歩きにくい。レイアウトはコの字型。あるいは逆L字型。そしてショートタイムショッピング。例外は断じて認めない――もちろん、この考え方を否定するつもりはない。そんな店舗戦略も […]
スーパーマーケットを中心に変わらぬ原則を整理し、最新トレンドを分析・提案するアイダスグループの鈴木國朗代表。売場づくりとマーチャンダイジングの視点で問題提起。プログレスデザインの西川隆代表。現代のスーパーマーケットづくりの第一人者。結城義晴 […]
ステップⅢ スケッチを描いて売場の実際を「見える化」する ステップⅢに入ると、いよいよストアデザインチームが忙しくなる。イメージがわかるように、各売場の図面に海外で撮ってきた売場の写真を貼り、より具体的な図 […]
㈱ライフコーポレーションが2015年9月11日にオープンさせた品川御殿山店は、都市型の小型プロトタイプ店という位置づけだ。店舗サイズは250坪。場所は品川区IR大崎駅から徒歩5分ほどの三井不動産による再開発エリア「パークシティ大崎」の商業施 […]
スーパーマーケット1 500坪型の店舗だが、青果売場を抜けた先にある鮮魚売場はコーナーを斜めに切り、入口に入った顧客の視点が止まる「受け」を作った。一方、お客の目線か ら完全に外れる店舗右サイドの導入部に地場野菜コーナーを設置。さら […]
㈱ケノス代表取締役 小林清泰業界で注目を集めているスーパーマーケット店舗をいくつか、時間帯を変えて訪問してみた。 「ライフセントラルスクエア押上駅前店」へは、平日午後9時過ぎに訪れた。2フ ロア構成である。共働きと見受けられる若年カップルや […]
2015年11月18日にオープンした阪急オアシス箕面船場店は、㈱阪食の「高質食品専門館」づくりの集大成であるとともに、新たな挑戦を盛り込んだ話題の店舗だ。高いスケルトンの天井、木目調の床、ホールフーズを彷彿させる青果売場など、日本のスーパー […]
ステップⅡ コンテンツコーナーの見せ方、売り方を具現化する ステップⅡからは、かなり具体的な設計が行われる。MDチームはまず、「ベーシック商品」と社内的に「差別化商品」と呼んでいるアイテム群とのバランスを検討 […]
開口部の広さ、高いスケルトン天井、ウッディな床。入った瞬間、快適さを感じる売場空間だ。青果売場の壁を伸ばすことで、入口からレジコーナーを隠したが、レイアウト上は客動線を右に回りこませることに苦労した。初めて配管を非塗装にした。約400万円の […]
2014年10月にオープンした「鮮Do! エブリイ海田店」は、『ダイヤモンド・チェーンストア』誌が選ぶ「第28回ストア・オブ・ザ・イヤー2015」の店舗部門で1位を受賞した。その店づくり に対しては、専門家による評価も極めて高く、この1年あ […]
青果部門と地産地消コーナー 結城 今、青果売場に平台を配置する売り方が主流ですが、昔の関西スーパーや今のツルヤがやっているような両サイドに多段ケースを置くだけという直線的なレイアウトがあります。西川 ツルヤの売場を見て、ああ、こんな考え方も […]
特集のはじめに東京オリンピック・パラリンピック開催の2020年までに、日本国内の小売流通業の大勢は決する。この5年が勝負のとき。その2020年には、電子決済取扱高が個人消費支出総額の3割を占めることになる。硬貨や紙幣などでの現金決済が7割に […]
会社は人が集うところ。店は人が群がるところ。売場も人が寄ってくるところ。2016年をとおして、会社も店も売場も、人々が好んで集まるところとなりたい。 金を残すは下なり、 事業を残すは中なり、 そして人を残すは上なり。(後藤新平)そのた […]
「キャッシュレス」時代は急速に進行する。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは海外からどっと人々が訪れる。それに向けて、日本の電子決済市場は、さらに飛躍的に膨張する。ポストペイのクレジットカード、ジャストペイのデビットカード、プリ […]
2015年が終わり、2016年が始まった。2010年代後半の5年間は、おそらくアッという間に過ぎていくに違いない。来2017年4月の10%への消費増税、そして2020年の東京オリンピック。だからこれからの5年間は、光陰矢の如し。2015年を […]
「それを超えるもの・その向こう」こうして大手流通グループは色分けされてきたが、Beyond(ビヨンド)の動きにも目が離せない。Beyondとは「それを超えるもの・その向こう」という意味。図③を見てほしい。すでにこれだけの企業が電子マネーを発 […]
経営評論家 保科 篤 電子的なデータをやり取りすることで決済を行うサービスである電子マネー。レジなどにある決済用端末にカードを通したり、かざしたりするだけで支払いが済む。小銭を持ち歩いた […]
マツヤスーパーは生鮮の鮮度と価格を強みにする。ポイントカードやクレジットカードを導入せず、商品力で支持を高める姿勢を貫いてきた。イオンのWAON、セブン&アイ・ホールディングスのnanaco。電子マネーとポイントカードの融合によって […]
2014年の電子マネー市場規模は決済金額で4兆140億円(平成27年版情報通信白書)。この5年間で2.5倍にも成長した。その決済金額で47%のシェアを誇るのが、イオンの電子マネー「WAON」だ。2007年4月25日会員募集開始、4月27日サ […]
WAONが決済金額で1位なら、今、電子マネー年間利用件数の成長が著しいのが、㈱セブン・カードサービスが発行するnanacoだ。2015年は10月段階で利用件数は早くも12億1640万件と、前年同期比124.4%の高い伸びを示す。セブン&アイ […]
「電子マネーの大手プレーヤーは、5グループに集約されてきた」率直に語るのはブルーチップ㈱社長の宮本洋一だ。図①「電子決済総覧2015-2016」(カード・ウェーブ刊)では、2020年の電子決済取扱高が予測されている。その予測によると、個人消 […]
あなたは縛られていないか。会社に、上司に、組織に。あるいは観念に、慣習に、古い理論に。牛が曳かれてゆく。首の上に木製の棒がつけられている。軛(くびき)である。牛は何も言わない。ただひたすら下を向いて、のろのろと歩いてゆく。 強制されている […]
後編 サービス価値提供業になる 結城 米国には日本のような卸売業が存在していませんが、日本では江戸時代に問屋が発達して、それをもとに明治の官僚たちが作った流通システムは、世界に冠たる ものだったと思い […]
前編 田中茂治(たなかしげはる)Profile 1974年名古屋大学卒業。同年、伊藤忠商事入社。 2002年6月執行役員就任。05年4月常務執行役員就任、食料カンパニーエグゼクティブバイスプレジデント兼食品流通部門長。06年4月 […]
イオンリテール、イトーヨーカ堂、ユニー、イズミ――総合スーパーは「破壊的再生」によって復権するか?ジャーナリスト 平塚榮雄 2015年の今年、大手小売業は遅まきながら、チェーンストア経営という手法の抜本的な見直しに踏み込んだ。「ゼネラルマー […]
第3部 流通3.0は何か 結城 では、それはどんなものでしょうか。 石井 それが何かはわからない。生きている人はその世代のことがわからないので、20年くらい経ったら、あの時が切れ目で、あの時が成功のファクターだったとわ […]
軛(くびき)とは、「車の轅 (ながえ) の前端に渡して、牛馬の頸の後ろにかける横木」のこと。転じて「自由を束縛するもの」を意味する。1962年に東京大学助教授だった林周二が上梓した『流通革命』は、日本の小売業・卸売業・製造業に、決定的な衝撃 […]
――――――――――――――――――――――――――――<結城義晴>2015年は日本の小売業界において「脱チェーンストア」論議が派手に展開された年として、長く人々の記憶にとどめられるだろう。そしてそれは1962年に執筆された『流通革命』の軛 […]
第1部 「流通革命」とは何か 結城 1962年に林周二先生の『流通革命』が発刊されました。どのような印象を受けていらっしゃいますか。 石井 林先生の『流通革命』、佐藤肇さん(流通産業研究所所 […]
神戸市学園都市にある流通科学大学キャンパス。ダイエー創業者の故中内功が創設した。 第2部 流通革命は成し遂げられたか 結城 では流通革命は成し遂げられたのでしょうか。 石井 そうでしょうね。経済学の […]
リージョナルチェーンの盲点
「薬+食」の正体
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’25アメリカの歩き方
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「居抜き」の是非