2024.11.25 (Mon)
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湯沢 威(ゆざわ・たけし)Profile 学習院大学名誉教授 1940年生まれ。京都大学文学部卒。一橋大学経済学研究科博士課程修了。1973年福島大学経済学部助教授、1978年学習院大学経済学部教授。2011年学習院大学停年退職。元経営 […]
ドラッカー学会理事・ものつくり大学特別客員教授 井坂康志 「診断」と「処方箋」―――どちらが先か? 冒頭で言うのもいささか心苦しいが、処方箋とは、一種の危うさをはらむものである。というのも、しばしば現実を正確に診断していない処方箋ほど始末に […]
結城 日本のチェーンストアに組織的な制度疲労が起こっているのではないか。それが本特集の趣旨です。一方、デジタル化が急速に進むICTの世界でもchaos(カオス、混沌)が生じていると、片山さんは指摘しています。ICT、すなわちInformat […]
あまり使いたくない言葉だ。「安さ」と「安さ感」、あるいは「安さイメージ」。抽象的、印象的、ややエキセントリック。しかし、あえてそれを使って、真摯に研究してみた。「価格は、商品の総合的評価の数値的表現」である。これを「絶対価格」という。顧客に […]
おなじ商品ならば、 1円でも5円でも、 できれば1割、2割、3割、 安く売りたい。 おなじ値段ならば、 わずかでも、すこしでも、 できれば圧倒的に、 おいしくしたい。より良くしたい。 そのためにBuying & Sourcing。 […]
㈱商人舎社長 結城義晴 小売業に限らない。製造業も卸売業も、そしてサービス業も、その破壊的イノベーションは常に「低価格」から始まっている。その商品の品質に対して、あるいはそのサービスのクオリティに対して、圧倒的な低価格で提供する。それが世の […]
㈱USEI代表取締役社長 商人舎特任研究員 朝川康誠 私は行動経済学、認知心理学、神経科学、実験経済学、ゲーム理論などをまとめて「経済心理学」と定義している。 死を予感させる極寒体験の経済心理学 今から12年前、私は富士山登頂にチャ […]
首都圏ディスカウント型店舗クリニックのあとで… オーケー、トライアル、エイビイ、ドン・キホーテ、ロピア オーケー㈱、㈱トライアルカンパニー、㈱エイヴイ、㈱ドン・キホーテ、㈱ロピア。いずれも安さを強調した店づくりを志向する好調企業群だ。こ […]
エイビイ 徹底的なエブリデーローコストで「単品量販」 結城 エイビイ(社名は「㈱エイヴイ」)は日本のディスカウントスーパーマーケットの代表と言えます。 鈴木 エイビイは平型の什器を多用して売場の見通しを良くし、平場を有効に活用しています。「 […]
㈱リテイル・エンジニアリング・アソシエイツ代表 鈴木哲男 結論じみたことをあえて言えば、ドン・キホーテ(以下、ドンキ)は利便性提供志向型の多くの企業や店と比較すると、安い。 しかし、オーケーや西友、トライアルなどの低価格志向型企業の店 […]
第2部 安く感じてもらう6テクノロジー どの企業も、安さを無視しているわけではない。ただ、「価格で対応しているのに客数が増えない」、「主力商品100単品の価格は競合店に合わせているのに、まだ、高いと言われる」など、価格対応が効果を発 […]
サミットリテイリングセンター代表取締役 新谷 千里 まず「安さとは何か?」を考えることから始める必要があります。 お客が「安い」と判断する場合、絶対的な安さと相対的な安さがあります。絶対的な安さは、競合店の売価に対して、自店の売価が比べ […]
㈱商人舎社長 結城義晴 消費大国のアメリカ合衆国は、GDPの7割が消費によって担われている。しかし消費大国と言っても、高品質で高額・高級な商品、つまり良いものが多量に販売され、大量に購買されているだけではない。中品質、あるいは高品質で低額の […]
ナゲットマーケットはカリフォルニア州の州都サクラメントに本拠を置く16店舗のローカルチェーンだが、世界的に有名なスーパーマーケットである。Fortune誌の「働きがいのある企業100社」には欠かさずランクインする。 そのファンタスティックな […]
ニュージャージー州のアルディ。店舗サイズは1万平方フィート(281坪)。取り扱いアイテム数は1300SKUで限定品揃えのリミテッドアソートメントストアだ。その95%の商品はプライベートブランド(PB)である。 店舗はワンウェイコントロールの […]
ドイツ最大の小売業シュワルツグループのボックスストアが「リドル」だ。アルディと同じリミテッドアソートメントストア。米国での平均店舗面積は2万平方フィート(560坪)とアルディの2倍である。 入口は青果とベーカリーでスーパーマーケットの導入部 […]
ドイツ人は雰囲気やイメージに惑わされないようだ。だからアルディもリドルも、絶対的な低価格競争で負けてはならないと、そこに集中していく。イタチごっこのような競争は延々と続けられ、体力消耗戦はまさにマラソンの40キロ地点のごとき様相を呈する。振 […]
「CO2中毒症になった人間は、その幻想と中毒症を止めるようになるとは思えない」。㈱IIJ会長の鈴木幸一さんはつぶやく。「しかも、個人の中毒症を支えるように、あらゆる国家の戦略は『経済成長』という御旗を掲げ続けているのだ」。一方、木本昌秀東京 […]
ひとつひろえば、 ひとつだけ街が美しくなる。 1本植えれば、 1本だけ地球がよくなる。 ひとつ売れば、 ひとつだけ喜びが生まれる。 ひとつつくれば、 ひとつだけ価値が生じる。 ひとつ運べば、 ひとつだけ経済が回る。 世のため、 人のため […]
㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 後回しはもう、止めにしたい。先送りは、戒めたい。今すぐに、前に向かって動き出したい。準備を進めたい。小さなところからでも、「ゼロエミッション」に向けて。「リスクマネジメント」に向けて。そのための大前提は経営 […]
木本 昌秀(きもと まさひで)Profile 1957年9月23日生 東京大学大気海洋研究所 気候システム研究系 教授 [略歴] 1980年 京都大学理学部地球物理学科卒 1980年 気象庁入庁 1989年 カリフォルニア大学(UCLA […]
後編 日本の気象災害と適応策 では、日本はどうか。 日本はデンマークと異なり、先進国の中で地震や台風や集中豪雨などの自然災害が最も多い国です。非常に厳しい環境にあります。 図9のように地球温暖化は極端気象を増加させます。猛暑回数 […]
全国に店舗網を敷くイオン。日本列島で災害が起こると、イオンモールの大型ショッピングセンターやイオンスタイルの大型店舗が地域住民の避難所になる。イオングループのスーパーマーケットやドラッグストアは生活物資供給のライフラインとなる。すでに全国9 […]
5項目から成るBCM5カ年計画 結城 災害の種類が多岐にわたると、なによりも情報収集が大事になります。 津末 先ほど話しましたように2016年3月にBCM5カ年計画を策定しました。これは5つの取り組み対象分野で成り立っています。第1は情報シ […]
(株)True Data 流通気象コンサルタント 常盤勝美 第1部 押さえておきたい気候変動ポイント 近年の気候変動による「異常気象」が小売流通業界に及ぼす影響は大きい。 気象庁が定義する異常気象は「ある場所(地域)・ある時 […]
第3部 チェーンストア部署別対応策を提言する 異常気象が頻繁に発生する。それが東京大学の木本昌秀教授が警告する「頻発する極端気象」である。このなかで、小売流通業界はどのような対策を打つべきなのか。まず大前提として、それぞれの部署が […]
チェーンストア部署別対応策を提言する 2 商品部 ⇒天候実績を活用して異常気象に強い商品調達 商品を安定的に調達するためには、気象情報の活用が重要になってくる。主に農作物は天候によって生育状況が大きく変わる。産地での直近の天候実況をこまめ […]
「投影図」とは立体をある方向から見て平面に表した図のことだ。投影図のなかでとくに、立体を真正面から見た図を立面図と言い、立体を真上から見た図を平面図と言う。2020年代の流通小売業を投影した図面を描こうというのが、この特集の趣旨である。した […]
変わるものを 変えられる勇気を、 変わらぬものを 受けいれる心の静けさを、 それらを見わける英知を、 お与えください。 世界中に広がった短い言葉。 ラインホールド・ニーバーの「祈り」。 朝に、夕に、人々は祈る。 変える勇気を振り絞った挙句、 […]
2019年が終わる。そして2020年がやってくる。果たして2020年代にはどんな事件が勃発し、どんな現象が表出してくるのか。10年後の流通業界はどう変化しているのか。そしてあなたの会社はどう変わるのか。あなた自身はどう変わるのか。 ㈱商人舎 […]
会社は誰のためにあるのか?
’24OSD(Outstanding Store Development)
’24アメリカの歩き方
’24商売のヒント
惣菜センター革新
’23年度「絶好調」の総括