2024.11.22 (Fri)
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決算特集 ’23年度「絶好調」の総括 「過去最高」を全体像の中で位置づける! 「絶好調決算」、「過去最高決算」、「増収増益続出決算」。2023年度はさまざまなキャッチフレーズがつけられるだろう。しかしそれは地に足のついたものか。外的与件 […]
神戸大学名誉教授の田村正紀先生は「業態」を定義する。「それなしには流通を語ることができない基礎コンセプト」。「戦略に共通したつくりをもつ企業の集まりを認識するためのコンセプト」。 決算ランキングも「業態別」に整理して初めて、日本チェーンスト […]
百貨店 1位H2Oリテイリング 2位三越伊勢丹ホールディングス 3位高島屋 4位J.フロントリテイリング Excel版のダウンロードはこちら 百貨店はコロナ下の3カ年、営業自粛をして業績を大きく落とした。国内消費はその反動増、とりわ […]
スーパーマーケット 1位ライフコーポレーション 2位U.S.M.H 3位西友 4位ヤオコー 5位アークス Excel版のダウンロードはこちら 2023年度決算では売上高1000億円以上のスーパーマーケット企業が34社となった。30社 […]
ドラッグストア 1位ウエルシアホールディングス 2位マツキヨココカラ&カンパニー 3位ツルハホールディングス 4位コスモス薬品 Excel版のダウンロードはこちら 近年、とくに頻繁にM&Aを繰り返して成長してきたドラッグスト […]
家電チェーン Excel版のダウンロードはこちら ルーツをたどると二つに分かれる。家電小売業出身とカメラ小売業出身だ。ヤマダホールディングス、ケーズデンキ、ノジマなどほとんどが家電店出身、ビックカメラとヨドバシカメラがその名の通りカメ […]
値上げとコロナ明けで好業績に拍車 「過去にない値上げの規模」。毎月、食品の価格改定動向を調査している帝国データバンクは、2023年度の値上げラッシュをこう評した。年商5000億円以上の大手食品メーカーと食品卸売業の2023年度決算をラン […]
重要業績評価指標(Key Performance Indicators)に順位をつけた。 それぞれに上位20 社のランキング。 注目躍進企業が一目瞭然だ。 営業収益伸び率ランキング すべての成長指標の基準となる営業収益の伸び率の […]
2024年5月、ヤオコーとロピアが最新店をオープンした。その両店が図らずも、両者の強力でユニークなフォーマットをさらに進化させるものだった。 コーネル大学のバナー(フォーマット)の方程式。 バナー(フォーマット)= 基本業態 + ポジショニ […]
OIC(オイシー)グループの㈱ロピアの出店攻勢が止まらない。23年度は15店舗を出店して、営業収益21.3%増。本拠地の関東から関西、中部、そして九州、東北と飛び火出店を展開した。沖縄にはフランチャイズ方式で出店した。こうした飛び火出店やフ […]
㈱ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)が5月15日(水)、なんとも斬新な新店をつくった。埼玉県浦和市にオープンした「ヤオコー武蔵浦和店」である。今期1号店となる新設店舗である。埼玉県内では100店舗目、さいたま市では15店舗目の店舗だ。ヤ […]
「業態」とはそのビジネスモデルを踏襲すれば、原則や定石を外さない限り成功するものだ。だから「業態」は型にはまったものであるし、やや固定的である。標準化の概念が当てはまりやすい。しかし「フォーマット」は真似ができない。踏襲できない。 基本業態 […]
<PR> 京都・マツモトの「マツモトらしさ」への挑戦 「ゼネラル・パッケージング・インダストリー(GPI)」を標榜するレンゴー㈱が小売業の現場ソリューションに力を入れている。レンゴーは段ボールをはじめとする包装材によって物流を支えるパッケー […]
1974 年5月15日、東京都江東区豊洲に国内初のセブン-イレブンが誕生した。セブン-イレブンの成長物語は間違いなくここからスタートした。オープンの50周年を記念して1号店オーナーの山本憲司氏によるトークショーが開催された。山本氏はオープン […]
日本の流通史に燦然と輝くセブン-イレブンの「裏物語」である。実質的な創業者の鈴木敏文元セブン&アイ・ホールディングス会長の一挙手一投足が「表物語」となろうか。 表物語の主人公は、あたかも完全無欠な経営者のごとく描かれてきたが、そうでもなかっ […]
損益計算書(Profit and loss statement) 頭文字から通称「PL」と呼ぶ。収入と費用を差し引きし、利益を計算した報告書のこと。「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の財務三表の一つ。 とくに損益計 […]
絶好調の本決算である。次々に過去最高益、増収増益が報告される。とくに食品を主体とするスーパーマーケット、そしてそれを主力とする総合スーパー。コンビニは伸び切った観があるものの、これも好調。しかし全体を見ると、そのベースにあるのは食品の値上げ […]
吉凶(きっきょう)禍福(かふく)。 禍福倚伏(いふく)。 幸いと災いは、 因果的に繰り返される。 人間万事塞翁が馬。 塞の老人の馬が逃げてしまった。 悲しんでいるとその馬は、 駿馬を連れて戻ってきた。 喜んでその馬に乗っていると、 翁の息子 […]
警告特集 最高益の「塞翁が馬」 絶好調決算の直後に待ち受けるもの 本誌は警告する。コロナ禍を経て、産業全体が最高益の気分を享受する「塞翁が馬」の今こそ、考えるべきことがある。やるべきことがある。貫くことがある。 ㈱商人舎代表取締役社 […]
㈱島田研究室代表 島田陽介 円安買物不況は深刻化する 「円安」は国民総員の生活にかかわる。わが国は食料の大部分、エネルギーのほとんどを輸入に依存しているからである。円安でエネルギー・コストも諸物価も確実に上昇する。だがこれら生活に不可欠 […]
2月期決算のチェーンストア企業の業績が出揃った。3月期決算を含めた業界全体のランキングは次号「日本チェーンストアランキング」で総ざらいしつつ詳解する。 本号では増収率と増益率において、2ケタ以上の伸びを記録した企業を業態別にピックアップして […]
スーパーマーケットの惣菜が大きく変化しています。しかも悪い方向に変わっています。あと数年で、今までの惣菜は通用しなくなります。そして、私の考えた「 惣菜の技術論」はおそらく見向きもされなくなるのではないでしょうか。惣菜の様子がおかしくなって […]
不思議なチェーンストアだ。ユニークな会社である。群れない企業。わが道を行く戦略。非上場企業である。その経営実態はベールに包まれている。にもかかわらず、存在感がある。通常ならば、埋没してしまう。しかし㈱ベイシアは業界から、競争相手から、ずっと […]
㈱ベイシアは群馬県に拠点を置くベイシアグループの祖業であり、中核企業だ。グループはホームセンター1位の㈱カインズ、専門店の㈱ワークマン、コンビニの㈱セーブオンなど27社で構成される。スーパーマーケットで得られた収益を原資として、他の業態を構 […]
ベイシアの戦略の根幹をなすキーワードに「商の工業化」がある。店舗運営、商品開発をはじめとしてすべての事業にこの考えが貫徹している。キーパーソンである2人の本部長に「商の工業化」の本質と実践を語ってもらった。(司会:商人舎社長 結城義晴) […]
30年選手のベイシアの本部長たち。その知性と論理性に、失礼ながら驚かされた。会社が長らく教育に力を入れてきたことが、よくわかるオンライン座談会だった。 チェーンストアの役割は資産を築き、人材を養成することだ。しかしこれは手段である。目的は真 […]
㈱商人舎ゼネラルマネジャー 亀谷しづえ イオンリテール㈱が4月26日(金)、都市型ショッピングセンター「そよら横浜高田」をグランドオープンした。関東では初の新規出店による「そよら」開設だ。4月23日から3日間、ソフトオープンしたにもかかわら […]
本誌編集長 山本恭広 円安によるインフレや生活コストアップが家計を圧迫している。今春の賃上げラッシュを超える生活費高騰——。消費者全般の生活不安心理は高まるばかりだ。最大の商機である夏季商戦にチェーンストアはいかに営業企画を組み立てるか。い […]
インダストリアリズム(Industrialism) 直訳すると「産業主義」。インダストリー(industry)は「産業」である。そのイズム(主義)だから「産業主義」。 生産力水準が高くて、発達し進化した産業社会の特徴を示す概念のことだ。 […]
薬剤師の数だけ「薬局」があった。そこからドラッグストア業界は始まった。酒屋やパン屋がまずコンビニエンスストアに変わったように、八百屋、魚屋、肉屋がスーパーマーケットに業態転換したように、薬局・薬店がドラッグストアに変貌した。だから圧倒的に数 […]
会社は誰のためにあるのか?
’24OSD(Outstanding Store Development)
’24アメリカの歩き方
’24商売のヒント
惣菜センター革新
’23年度「絶好調」の総括