2024.11.24 (Sun)
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2022年2月期売上高2469億円。前年比119.2%。㈱ロピア・ホールディングスである。本誌・特別企画「ポストコロナ決算」の日本小売業ランキングでは昨2021年の60位から、今年は53位に上がってきた。スーパーマーケットの売上高順位では、 […]
5月26日(木)、岐阜県本巣市三橋は早朝から雨模様で、時折激しく降った。㈱中部ロピアが手掛ける1号店「ロピアモレラ岐阜店」オープンの日である。 開業2時間前の8時ごろには、雨はいったん小休止となり、若い顧客が駐車場スペースに設けられた待機ゾ […]
開店前準備 5月26日、オープン2時間前の朝8時、ロピアモレラ岐阜のスタッフ全員と応援スタッフが一堂に会して朝礼。「ロピアで始まる新しい食生活」のポスターがロピアからのメッセージだ。 朝礼が終わると部門ごとに分かれて、それぞれの売場でオ […]
「点から線へ、そして線から面へ」――。 ㈱ロピアホールディングスの出店戦略が、日本列島の大都市圏を視野に入れた面段階に入ってきた。 ららぽーとTOKYO-BAYの爆発 1971年に肉の宝屋藤沢店として神奈川県に創業し、精肉専門店を主力 […]
語る人 林廣美 [日本フードサービス専門学院学院長] 40年間、第一線でスーパーマーケットを指導してきた日本フードサービス専門学院の林廣美学院長が、「惣菜の危機」を訴えている。今、惣菜部門の売上げは増えるばかり。だから惣菜を品揃えに加えない […]
『惣菜の教科書』は1994年5月発刊の㈱商業界食品商業誌の別冊号だった。著者はもちろん林廣美先生。編集長は、不肖結城義晴。全篇、林廣美&結城義晴の文章で綴られている。 林廣美、当時57歳、結城義晴、42歳。 巻頭の辞のタイトルは「惣菜・デリ […]
全体分析編 2021年度決算順位から読み取れるもの 「本決算」は過去1年間の企業活動の結果を示すものである。日本の小売業の決算期は圧倒的に2月と3月が多いが、4月上旬から5月上旬にかけて毎年、その決算結果が一斉に公開される。 本特集はそ […]
2022年2月期3月期決算では、新しい会計基準を採用する企業が増えた。 「収益認識に関する会計基準」である。 2022ランキング表では、16位のバローホールディングス、31位のエイチ・ツー・オーリテイリング、その連結子会社の49位関西フード […]
アメリカの商業センサスでは、「デパートメントストア」の中に、さらに「デパートメントストア(ディスカウントを除く)」と「ディスカウントデパートメントストア」とが分類されている。前者がメイシーズであり、後者がシアーズやJCペニーだった。後者はい […]
2022決算は「スーパーマーケット時代」の到来を明らかにした。つまりコロナ禍によって、スーパーマーケット業態が主役となる時代がやってきたのだ。 日本の小売業の歴史を振り返ると、時代の変遷と主役業態の転換が鮮明である。 明治維新以降、国家の近 […]
「再成長と種まき」――この2つの言葉がコンビニ各社の決算発表のコメントや説明資料に見られた。コロナ禍の2020年、2021年を通じて、加速化したデジタル技術の導入環境が整った。また生活者の購買行動の変化が進んだ。それらが従来型のコンビニの店 […]
ドラッグストア *ツルハホールディングス、コスモス薬品、富士薬品、クリエイトSDホールディングスは2020年度の数値 1位ウエルシアホールディングス㈱が1兆円を達成し、2位㈱ツルハホールディングスも1兆円間近だ。3位は㈱マツモトキヨシホ […]
営業利益(Operating income) 損益計算書(PL)は上から売上高、売上原価、売上総利益(粗利益)、販売費・一般管理費(経費)と並んでいて、その次に営業利益が出てくる。つまり売上高から売上原価を引いたものが売上総利益で、その […]
岩崎高治ライフコーポレーション社長が「スーパーマーケット4.0」を宣言した。セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店である。社内では「YGP」と略称されて、特別のポジショニングを担う。日本の「スーパーマーケット1.0」は1953 年の紀ノ […]
「Web 2.0」が始まりだった。 普及初期のWebにはなかった、 新しい技術や仕組み、発想。 新しい世界へのバージョンアップ。 それを「2.0」と表現した。 「2」という整数ではなく、 「小数点0」をつけた「2.0」の表現が、 新世界の発 […]
10年ぶりに日本小売産業の首位が逆転した。㈱セブン&アイ・ホールディングスがイオン㈱を営業収益において抜き返したのである。両社はこれからの数年、あるいは10年、抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開することになる。どちらがマーケットリーダーなの […]
第3部 セブンvsイオン異業態比較 セブン&アイとイオンは本誌が「コングロマーチャント」と呼ぶ複合小売業だが、その事業セグメントは異なる業態が多い。セブン&アイはコンビニに強みをもつし、百貨店事業も展開する。イオンはショッピングセンタ […]
㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 昭和47年の1972年。王者三越の売上高を新興のダイエーが追い抜いた。旧態依然の小売業界では、衝撃的な事件だった。ダイエーの中心業態はSSDDS(セルフサービスディスカウントデパートメントストア)と称する総 […]
㈱ライフコーポレーションが、日本のスーパーマーケット産業の歴史に残る新店舗を開発した。セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店である。社内では「YGP」と略称されて、特別の意味づけがなされる。岩崎高治社長は自らこの店を「スーパーマーケット […]
4月15日(金)10時、小雨降るあいにくの天気のなか、恵比寿ガーデンプレイスのセンタープラザ地下2階の「フーディーズガーデン」がオープンした。同施設は今秋、さらに刷新されるが、それに先行して開業した。このフーディーズの核店舗として㈱ライフコ […]
㈱ライフコーポレーションは、4月15日オープンのセントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店(YGP)に続いて、4月28日、東京都江東区に新たに開設された大型商業施設「KAMEIDO CLOCK(カメイドクロック)」の地下1階に出店した。 カ […]
㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 ㈱ライフコーポレーションの「BIO-RAL」(ビオラル)が軌道に乗っている。これは驚くべきことであるし、勇気ある決断である。 私は20世紀の終盤からずっと、アメリカのオーガニック・スーパーマーケットを取材し […]
㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 アルビン・トフラーの『第三の波』は1980年に書かれた。人類が経験してきた第一の波は農業革命で、第二は産業革命、つまり工業革命、そして第三は情報革命であると整理された。そしてこの予言は見事に当たった。 ただ […]
日本小売業界初の「価格凍結宣言」は1980年。中内㓛ダイエーによる宣言だった。それをイオンが受け継いで、何回も何回も「価格凍結」を実施してきた。西友はウォルマート流の「プライスロック」ポリシーを貫く。世は製造業ブランドの値上げオンパレード。 […]
争うこと。 競うこと。 闘うこと。 生死を分けること。 コロナパンデミックが往って、 ポストコロナの時代がやってくる。 競争のあり様は変わる。 強い者同士のより厳しい競争となる。 カットスロートコンペティションは、 喉を掻き切る競争 […]
聞き手 ㈱商人舎社長 結城義晴 結城 ロシアによるウクライナ侵攻など経営環境に新たな不安定要素が出てきましたが、2020年からの2年以上にわたるコロナ禍は食品産業とスーパーマーケットに大きな影響をもたらしました。 川野 結城さんが著書『コロ […]
㈱商人舎社長 結城義晴 日本の小売業界で、最初に「価格凍結宣言」が発せられたのは1980年だ。読売新聞の一面広告を使って「ダイエーは今後6ヵ月間、ノーブランド商品35品目を値上げしません」との主張が展開された。 紙面の中央に大きく真っ赤に塗 […]
聞き手 ㈱商人舎社長 結城義晴 結城 イオンはトップバリュの食品について昨年の9月に12月31日(金)まで据え置き、値上げしない「いまこそ!年内価格凍結宣言!」を発しましたが、さらに日用消耗品を加えて3月末まで、6月末までと2回延長して価格 […]
㈱島田研究室 島田陽介 生活に重要なのはNBではなくSB これから原材料、エネルギーを中心にしたコストの上昇があり、その結果の「値上げ」があり、戦争の惨禍は甚だしく、コロナ禍は政府の愚策と相まって終息は遅れ、事実上のインフレが起き、不況 […]
製造業は「つくる」のが仕事で、小売業は「売る」のが役目だ。これが産業としての基本構図である。しかし欧米のチェーンストアが19世紀の終盤から、小売業のブランドを開発し、販売し始めた。世界の第一号はアメリカのスーパーマーケット「A&P」 […]
会社は誰のためにあるのか?
’24OSD(Outstanding Store Development)
’24アメリカの歩き方
’24商売のヒント
惣菜センター革新
’23年度「絶好調」の総括