‘23年問題の網羅的議論〈第2章 商品と情報〉

第２章　商品と情報　 　データがトレードオンを可能にした (大久保)   大久保　海外に優れた商品を求めて、フランスの「シアル」やドイツの「アヌーガ」のような国際的な商品展示会に足を運んで、直接買い付けしてくることも大事でしょう。ただし、そこまでグローバルな活動をしなくても、店舗展開している地域にはいい生産者や優れた商品があるはずです。 先ほど話題にしたブランデでは「MiiL KASUMI」(ミールカスミ)というブランドによって地域の良い食材が見事に商品化されて、並んでいます。これはとてもいいと思います。グローバルな調達の仕組みをつくるという大仰な取り組みだけでなく、地域の良い商品を地道に扱うことから始めてもいい。 カスミの新フォーマット「ブランデ」では「MiiL KASUMI」(ミールカスミ)ブランドで地元の生産者や…