｢艱難辛苦の今､上手い方法も近道もない｣

「先輩たちを見ていると、創業者が長生きしないと、企業は成長しないし、勝てないと思う。だから頑張らなければならない」 開口一番、そう話し始めた平富郎会長。今年1月22日に84歳になる。平会長は70歳でゴルフを始め、80歳のときにホールインワンを達成した。 「宝くじは買わなきゃ当たらない。ホールインワンも狙わなければ入らない」 それを実践して、ホールインワンを成し遂げてしまった。 平会長は毎年の年初めに、1年のテーマを筆で書初めする。「2023年は何がいいかな？」 聞き手の結城義晴は「『艱難は商人を鍛える』はいかがでしょう」と答えた。そこから話は始まった。 「日本はお粗末な国になったね」 エネルギー価格の高騰があってスーパーマーケットは減収減益になった。背景には政治の貧困もある。東京電力が東日本大震災であ…