｢本気の生産性改善が存続を決める年だ。｣

コロナ禍はスーパーマーケットの使命と成長条件をどう定義していったか。スーパーマーケット業界を代表して、川野幸夫日本スーパーマーケット協会会長・㈱ヤオコー会長が2022年の総括と2023年に取り組むべき課題を語る。 (2022年12月21日、日本スーパーマーケット協会で開催された記者発表会のコメントをもとに構成）  2022年｜世界経済活動の大幅な鈍化  需給ひっ迫とロシアのウクライナ侵攻により、世界的な原材料とエネルギーの価格高騰が続いています。世界経済活動は先行きの不透明感から当初予想より大幅に鈍化しています。IMF(国際通貨基金)による世界経済成長の見通しは、2022年度の3.2％から今2023年度は2.7％にまで低下して、2001年以降、最も低い成長率になるとされています。多くの物を輸入に頼るわが国は、円安の進行によって大きな影…