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経営

嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論 (45)非認知能力を高めよう!

2016年12月09日

 Ⅰ.まず、教育経済学について労働経済学の中には、人間は投資によって技能や知識という経済的価値を高められるという考え方があり、これを人的資本理論という。研究者としてはノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のゲーリー・ベッカーなどが著名である。筆者は、この考え方に影響を受け、15年以上前から「人は資産(アセット)ではなく資本(キャピタル)である」「貸借対照表でいえば借方でなく貸方に位置する」と言い続け、某社で人事担当の取締役になったときは、自らヒューマン・キャピタル担当取締役という肩書をつくったくらいだ。ところで、上述における“投資”で、中心的なものは“教育”であるが、ここに教育経済学という学問領域が存在する。慶應義塾大学総合政策学部の中室牧子准教授は、教育経済学を「教育を経済学の理論や手法を用いて分…




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