嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論 (22)コンテナストアが収納できないもの―7つの基本原則とコンシャス・キャピタリズムの視点から

■はじめにコンテナストアの第1四半期（2014年3月～5月期）の業績は、前年同期比で、売上高こそ8.6%増の1億7343万8000ドル（≒208億1256万円、1ドル＝120円換算、以下同レートで計算）だったが、純利益は▲357万9000ドル（≒▲4億2、948万円）、既存店売上高は▲0.8%と振るわず、周囲を心配させた（Daily商人舎記事参照）。しかし、2014年10月10日リリースされたForm 10-Q（四半期報告書）を見ると、第2四半期（2014年6月～8月期）の業績は、上昇トレンドに転じたようだ（下表参照）。Form10-Qを基に筆者作成第2四半期の売上高は、前年同期比5.2%増の1億9324万7千ドル（≒231億8964万円）、純利益は69.3%増の695万5000ドル（≒8億3460万円）。3月～8月の上半期で見ても、売上高は、前年同期比6.8%増の3億6668万5000ドル（≒440億0220万円）、純利益は590.7%増の3…