印刷プレビュー
経営

朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」(102)自分のスタイルを見つけろ

2024年03月27日

 ユニクロ柳井正の絶望  2012年に出版した『現実を視よ』での柳井正の日本に対する評論は、一言で言って手厳しい。 ・日本は地元山口県宇部市のシャッター街のようになる ・ジャパンはパッシング(無視)される国 ・日本の累積債務は指数関数的に増え続け、いったん日本国債が売られ始めたらギリシャ危機どころではない ・政治家も官僚も四流 ・既得権益を守り、無駄をなくせないから、債務が膨張し続ける ・成長する国家になっていない 株式市場は4万円を突破し、活況に沸いているかに見える日本経済だが、10年以上前に書かれた提言をいまだ克服できていない点も多い。 日本の不透明さとは裏腹に、ファーストリテイリングの業績は堅調そのものだ。それは自身が評論家ではなく、あくまで企業人の本懐を貫いているからであろう。先程の著書…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください