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経営

嶋内仁の[ポスト・モダン]チェーンストア組織論(96)組織のゲシュタルト崩壊

2021年03月29日

筆者が、ゲシュタルト崩壊という言葉を覚えたのは、大学生のときである。当時、よく読んでいた筒井康隆の小説で、この言葉を知った。「ゲシュタルト」はドイツ語で、形や全体を意味する。「ゲシュタルト崩壊」は、文字どおり「ゲシュタルト」が「崩壊」するのであるから、全体性のある構造から全体性が失われ、各部分にバラバラに切り離された状態で認識されるようになる現象である。 例として、文字のゲシュタルト崩壊が、よく挙げられている。これは、同じ漢字を長時間注視していると(あるいは、ひたすら書き続けると)、その漢字の各部分がバラバラに見えてきて、元の漢字が何という文字であったかわからなくなる現象である。試しに、次の漢字を30秒間注視してみていただきたい。いかがだろうか? また、ゲシュタルト崩壊は音楽でも起こるよう…




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