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財務

白部和孝の売場の計数の使い方Q&A[第8回]

2014年07月10日

売価設定の方式には3つありました。1つ目が積み上げ方式、2つ目が競合店比較方式、3つ目が消費者価値方式でした。どれが1番正しいかというと、3つともすべてが正しいものであり、売価政策を考える上で、これらの3つの組み合わせが重要だということです。しかし、この3つの中でも売価設定の基本となる方式は、1つ目の積み上げ方式です。積み上げ方式とは、仕入原価に、必要な荒利益、発生するかもしれないロスを積み上げて、売価を設定するものです。売価の中に、自店に必要な荒利益がしっかり確保されていないと、店の経営そのものが成り立ちません。また、売れ残った場合、発生するかもしれない値引きなどのロスが、売価に引き当てされていないと、予定していた荒利益が取れないことになります。だから、すべての商品は、まず、積み上げ方式…




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