戻る 印刷
財務

好調な決算「今日はよかった、明日はどうか」

2013年04月12日

渋木克久商人舎 チーフエディター この1週間ほど上場小売企業の決算発表が続いた。セブン&アイ・ホールディングスの純利益が1380億円(連結)、イオンが746億円(同)でともに過去最高益を更新した。コンビニエンスストアのローソン、ファミリーマートもそれぞれ331億円(同)、250億円(同)で過去最高益となった。高額商品を扱う百貨店も、3月の既存店売上高が前年同月を上回り、三越伊勢丹ホールディングス(9.4%)、J・フロントリテイリング(6.6%)、高島屋(5.0%)と大手3社は好調だった。アベノミクスによる株高がプラスの影響を与え始めたか。なんとも景気のよい話だが、来年4月の消費増税を控え、経営トップの心境は複雑なようだ。高額品を購入する「気分」と、生活必需品を買う「現実」。生活者の心の中には、その両者をつなぐ橋がま…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください