以下、各社の公開資料をもとに主だったチェーンストアの「2030Vision」を概説しておこう。 　　PPIH　　 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2022年に中期経営計画「Visionary2025/2030」をスタートさせた。2030年6月期を最終年度としたもので、営業利益2000億円の数値目標を設定している。現計画は2020年2月に発表された「Passion2030」を見直したもので、当初掲げられた売上高目標3兆円(国内2兆円、海外1兆円)は外されている。 　　フジ　　 フジは2024年3月1日、フジ・リテイリング、マックスバリュ西日本の経営統合によって誕生した。そして2024 年度を初年度とする3カ年の中期経営計画をスタートさせた。計画では2030年度の主要目標数値を挙げている。営業収益1兆円、営業利益290億円(営業利益率3％)、経常利益…