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月刊商人舎 2025年01月

 2025年の提言・景況問題 


多岐にわたる課題と持続可能な成長

2025年01月10日

流通科学大学商学部経営学科教授 白鳥和生 2025年、私たちの生活や企業活動に深く関わる「物価」は、多様な要因によって大きな変動が予想される。エネルギー価格の高止まり、輸入コストの増加、人手不足と賃上げ、円安の影響など、国内外の経済情勢や政策が複雑に絡み合い、物価動向を左右している。 さらに、「2025年問題」と呼ばれる団塊世代の後期高齢者化がもたらす社会保障負担の増大や、デジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れによる「2025年の崖」、そしてトランプ前大統領の再登場による為替や物価へのリスクも無視できない。 こうした背景のなかで、2025年にどのような変化が起こり得るのか。  日銀短観にみる企業実績と家計のかい離     団塊の世代の後期高齢者化とエンゲル係数30%超え 2024年12月に発表された…




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