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月刊商人舎 2024年11月

チェーンストア戦略から考える

セブン・グループに見る「企業はダレのものか」

2024年11月11日

㈱島田研究室代表 島田陽介 問題の本質の一つは、今チェーンのとるべき戦略が「専門化」であり、「総合化」ではない、ということにある。 かつて商業は「商店街の・業種」であった。お客は買物のため商店街を右往左往しなければならなかった。米国に学んで、チェーン、スーパーマーケットという「業態」品揃え、それによるワンストップ・ショッピング、買物のセルフサービスなどが導入された。 その結果、日本にこれまでなかった、「買物」が「楽しみ」に変わるという画期的な現象が起きた。ところが、われわれが学んだ先の、当の米国のスーパーマーケット・チェーンにおいては、これまでその「買物」の多くは、(たとえばウェグマンズのような)例外を除いて、実は「楽しみ」ではなく「労苦」であったし、今も「労苦」のままである。 その何より…




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