戻る 印刷
月刊商人舎 2024年06月

 連載 


山本恭広の「定義集」”Definitions”

#36 決算ワード

2024年06月10日

  損益計算書(Profit and loss statement)  頭文字から通称「PL」と呼ぶ。収入と費用を差し引きし、利益を計算した報告書のこと。「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の財務三表の一つ。 とくに損益計算書はある期間における企業の収益と費用をまとめた財務諸表であり、経営の成績表である。 決算書は株式会社の歴史から生まれた。17世紀初頭、世界初の株式会社として設立された東インド会社に始まる。航海を通じて、香辛料、絹織物、陶磁器の貿易を手掛けることで巨額の収入を得た。 一方で航海に伴う費用、貿易用の物品購入費用、船長や船員への報酬などの支払いが必要となった。これを少数の豪商や貴族に負担をしてもらうのではなく、より多くの人に出資してもらうために株式会社がつくられた。出資者には株を発行し、儲け…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください