「総合を捨てない!」—―強い意志が感じられる。素晴らしい。 アメリカを見ればウォルマートもターゲットも「総合ストア」である。フランスではトップのカルフールと2位のオーシャン、そしてルクレールも「ハイパーマーケット」業態の総合スーパーを主力に展開する。ドイツではトップ小売業のシュワルツグループがハイパーマーケットの「カウフランド」を展開するし、メトロには「リアル」がある。イギリスは食品スーパーマーケットが上位独占という国だが、トップのテスコは「エクストラ」という総合スーパーを柱の一つにする。中国でもアジアでも、スーパーマーケットよりもハイパーマーケットのほうが社会的機能を果たしている。 帰納法で見れば、日本で総合スーパー(GMS)が衰退する理由はない。経営の方針が徹底されないから「総合」を捨てるケース…