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月刊商人舎 2023年06月

日本コンビニが世界に視野を拡げる理由

「飽和と鼎占」はグローバル・インキュベーターの条件となる

2023年06月09日

日本の小売業の中で、世界に通用する業態の筆頭はコンビニエンスストアである。 米国サウスランド社が開発したコンビニエンスストアのビジネスモデルを、業態として完成させ、フランチャイズシステムを整備し、消費社会改革のレベルにまで高めたのがセブン-イレブン・ジャパンである。その立役者はご存知、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス前会長だ。 1927年、アメリカ・テキサス州に氷小売販売業の会社があった。サウスランド・アイス社である。その氷販売店のジョン・ジェファーソン・グリーン店長は、最盛期の夏には週7日、毎日16時間の営業をした。顧客から大いに支持されて、商品ラインを拡げた。 このグリーン店長の提案を受けて1946年、朝7時から夜11時まで毎日営業するチェーンストアが誕生する。店名は「7-ELEVEN」だった。 一方、…




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