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月刊商人舎 2023年04月

「工業論理」×「商人論理」で考えを改めよ

㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴

2023年04月10日

椎名誠は「痴呆百貨店」と言った。『ストアーズ・レポート』編集長のときのデパートメントストアへの、厳しいけれど愛のある表現だ。差別的なニュアンスを含んで、あまり好ましい言葉ではないが、実に的を射ていた。 一方、故人となった緒方知行は「曖昧総合店」と呼んだ。『販売革新』編集長としての総合スーパーへの弁である。「何でもあるようで、必要なものは何もない」 今、㈱セブン&アイ・ホールディングスはこの二つの業態を持て余している。そして現時点の自らの経営能力では改革も改善もできない。それを物言う株主のバリューアクトから指摘され、スピンオフせよとの要求を突きつけられている。  百貨店のモデルはハロッズである  百貨店のそごう・西武に関してはセブン&アイ現首脳部も売却の意思決定をして、行動に移している。も…




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