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月刊商人舎 2022年09月

 特集のまえがき 


インフレと人手不足深刻な米国消費産業の明日

2022年09月09日

9月号恒例のアメリカ小売業特集をお届けしよう。 2019年9月号では「アメリカの歩き方」を特集して、大好評を博した。それから3年が経過した。 COVID-19パンデミックによって、2020年の米国経済の実質GDP成長率は前年比マイナス3.4%と落ち込んだ。しかしさすがにアメリカだ。2021年は5.7%と急回復。その一方で、世界的なインフレが起こった。さらに今2022年にはロシアのウクライナ侵攻によるエネルギーや食料価格の高騰は、物価高に拍車をかける。 アメリカでは40年ぶりの物価高である。図1を見ていただこう。2002年から2022年までの7月の消費者物価指数の推移だが、コロナ禍パンデミックの2020年から2022年までの3年間で急騰し、2020年比の2022年は9%の増加だ。 図1 アメリカの消費者物価指数推移(2002~2022年) (出所:アメリカ合衆国労…




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