戻る 印刷
月刊商人舎 2021年07月

第3部 結城義晴の述懐


ツルヤみどり店「一点の曇りもなし」

2021年07月12日

㈱ツルヤの群馬県2号店「みどり店」のイノベーションのスピードが早まっている。 2020年6月末のツルヤの年商は967億円。店舗数はこのみどり店を含めて現在37店。現時点であえて単純計算すれば1店平均年商は27億円ほどだが、小型店や条件のよろしくない古い店もあるから、新店は30億円から40億円を目指す。あくまで岡目八目の推定だが。 ツルヤは群馬県という新しい商勢圏に進出して、ローカルチェーンからリージョナルチェーンへと蛻変するときに、コロナ禍「キャズム」と重なった。それはむしろツルヤの「運」である。 新しい第二の商勢圏を切り拓くとき、コロナ禍の巣ごもり需要や買物の際のソーシャルディスタンシングというニューノーマルのライフスタイルが現出した。徹底して「良いものを安く」のツルヤの伝統的な販売政策は巣ごもり消費にピ…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください