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月刊商人舎 2021年05月

特集のまえがき


結城義晴の「Ⅹフォーメーション」

「キャズム」のときのプル型思考法を提案する

2021年05月10日

流行りの言葉で言えば「トランスフォーメーション (Transformation)」か。あるいは「イノベーション(Innovation)」か「リバイタリゼーション(Revitalization)」か。 大手チェーンストアで、3つの現象が同時に起こった。 第1に、イオン㈱は2020年度決算報告の際に、吉田昭夫代表執行役社長が「中期経営計画」を発表した。これまでは「中期3カ年計画」だったが、新たに発表したのは「中期5カ年計画」である。私はちょっと驚いた。このスピードが問われる時代に、3カ年計画を5カ年計画に変更して、何をしようというのか。もちろんそこにはコロナ禍の巨大な溝「キャズム」がある。しかしイオンは事業の構造変革を企図している。 これは岡田元也会長が言い続けている「トランスフォーメーション」が体現されたプランなのである。ここで使われる「Transfor…




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