㈱商人舎代表取締役社長　結城義晴 「デジタルトランスフォーメーション」が狂騒曲のごとく、ビジネス社会を席巻している。英語で「Digital Transformation」。 初めてこの概念が登場したのは2004年とされる。スウェーデン北部にあるウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱し始めた。    ストルターマンの｢THE GOOD LIFE｣ ストルターマン教授は｢INFORMATION TECHNOLOGY AND THE GOOD LIFE｣というA4版6ページの論文の概要(Abstract)で、この新語を紹介し、第3節で「The Digital Transformation and Its Critical Base」と見出しをつけて、この概念を紹介している。論文は直訳すれば「情報技術と良い生活」であり、その論文主旨こそがデジタルトランスフォーメーションの本来の目的である。 ストルターマン教授は述べる。「ITの浸透…