印刷プレビュー
月刊商人舎 2020年08月

コンビニは「複占」の賭場口に立った。

セブンに対してどちらがチャレンジャーの地位を確立するか?

2020年08月11日

日本のコンビニエンスストアは日本の商業を代表し、日本の小売業を象徴する業態である。そして現在、これ以上ないというほど典型的な鼎占(ていせん)状態にある。「鼎」は「てい」または「かなえ」と読み、「三者が向かいあった形」を意味する。鼎占はその業態のほとんどが三者によって占められている状態を言う。日本のコンビニ産業はセブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンによる鼎占にある。 コンビニエンスストア業態は1927年、米国テキサス州の氷販売店サウスランド・アイス社が夏の時期に週7日・毎日16時間営業したトーテムストアがその発祥である。それが戦後の1946年、セブン-イレブンと店名を変えて業態を確立した。 この業態がエリアフランチャイズ契約で日本に上陸したのが1972年だ。イトーヨーカ堂がこのセブン-イレブン…




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