戻る 印刷
月刊商人舎 2020年02月

米国Discount小売業の進化と変容

「安くて美しい・安くてフレンドリー」へ

2020年02月10日

㈱商人舎社長 結城義晴 消費大国のアメリカ合衆国は、GDPの7割が消費によって担われている。しかし消費大国と言っても、高品質で高額・高級な商品、つまり良いものが多量に販売され、大量に購買されているだけではない。中品質、あるいは高品質で低額の商品の膨大な購買、さらにあえてギリギリの低品質で驚くべき低価格の品の提供という多様性こそ、アメリカの消費大国の本質である。 そしてそれを支えているのが、さまざまなディスカウント業態である。 しかし小売業態の革新は例外なく、「安売り」から始まっている。 1852年に、フランスで生まれた、世界初の百貨店は店名を「ボン・マルシェ」と称した。この商売は「グラン・マガザン」とも呼ばれたが、これは「大きな倉庫」といった意味もあるし、「ボン・マルシェ」自体、その語の元の意味は…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください