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月刊商人舎 2020年02月

 特集のまえがき 


「安い=良い」と「価格イメージ」

2020年02月10日

㈱商人舎社長 結城義晴 小売業に限らない。製造業も卸売業も、そしてサービス業も、その破壊的イノベーションは常に「低価格」から始まっている。その商品の品質に対して、あるいはそのサービスのクオリティに対して、圧倒的な低価格で提供する。それが世の中に革新をもたらし、人々の幸せをつくりだす。それが世間で言われる「安売り」である。 1908年のヘンリー・フォード一世のT型フォードも、1930年のマイケル・カレンのスーパーマーケットも、1962年のハリー・カニンガムのKマートも、そして1994年のユニクロ柳井正のフリースも、破壊的な低価格を特徴とした。その商品や店舗が提供するベネフィット(便益)に対して、異常に低いコスト(経費・対価)。それが高いバリュー(顧客価値)を生み出す。  渥美俊一と安土敏の「安売り論」対決  かつ…




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