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月刊商人舎 2019年12月

 徹底議論 


流通の未来と現代化

㈱スペシャリティ研究所所長 石原靖曠×㈱商人舎社長 結城義晴

2019年12月10日

 第3部   現代化の「透視図」  結城 セゾングループの総帥だった故堤清二さんに『変革の透視図』という著書があります。昭和54年(1979年)に発行されました。ちょうど40年前の本です。堤さんが母校東京大学で流通産業論を1年間講義して、それをベースに単行本化されたものです。  この本の最後に「流通産業の本質」という整理の章が設けられています。  いわく、「流通産業はまだ大きく変化する可能性を内蔵した産業である。その変化は近代化を内に含んだ現代化へと進められなければならない」。  現代化は近代化を内包しているということです。これは非常に重要なことです。堤さんがすべて正しいかということは別にして、近代化の上に現代化があるから、近代化を抜きに現代化を考えることはできないという説明は納得できます。 石原 な…




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