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月刊商人舎 2019年05月

 特集のまえがき 


「最後の顧客接点」が総取りさせる競争時代

2019年05月10日

(株)商人舎代表取締役社長 結城義晴 「ラストワンマイル」――「最後の1マイル」。 1マイルは1.61キロメートルだから、「最後の1610メートル」とでも言えようか。そしてここで使う「最後」という言葉は、商品が顧客に届くまでの最後の段階のことだ。 したがって半径800メートルの円を描けば、これこそラスト1マイルの顧客が居住する商圏となる。そしてこの「ラストワンマイル」が「最後にして最強の顧客接点」である。その顧客接点が競争優位をつくり、商売の生命線を握ることになる。 この20年ほどの日本のコンビニエンスストアの隆盛を振り返れば、「ラストワンマイル」の顧客接点の重要性はおのずから判明するだろう。かつて戦前・戦後、小売業の王者は百貨店であった。その百貨店の三越の売上げを抜いたのは1972年、総合スーパーのダイエーだ…




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