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月刊商人舎 2018年03月

 特集のまえがき 


「食の高度化」と「EATALY化」の融合

中食市場伸長のなかの「Meal Solution」と「Grocerant」の分析

2018年03月09日

――商人舎代表取締役社長 結城義晴――人間にとって「食の高度化」は進む。確実に――。第一は「胃」の段階。飢餓を脱するための食。腹いっぱい食べる。栄養価の高い食。第二は「口」あるいは「舌」の段階。味わう食、おいしい食。第三は「鼻」の段階。いい香り、いい匂いの食。第四は「目」の段階。美しい食、彩りの食、目で愉しむ食。だんだん高度になる。そして第五が「頭」あるいは「脳」の段階。納得して食べる、理屈で食べる。情報をもって食べる。いい気分で食べる。食は「胃」から「口・舌」、「鼻」「目」そして「頭・脳」と、徐々に人間の体を上に上がっていくとともに、高度化されていく。しかしこの高度化とは別に、どんな店で食べるか、どんな店で買うか、という社会的機能の高度化もあるし、それが現代社会にとって極めて重要な要件となってきた。…




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