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月刊商人舎 2017年05月

 ケーススタディ特集のまえがき 


「旗艦店」の役割と「改造」の意味

2017年05月10日

<㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴>日本の大規模小売業の出店数は、最新の2016年度(2016年4月~2017年3月)で544件である。大規模小売店舗立地法に伴う新設届出申請数が経済産業省によって発表されているが、この数値は、年々、減っている。2015年度が571件、2014年度が669件、そして2013年度が705件で、ピークの2012年度が738件だった。ちなみに東日本大震災直後の2011年度(2011年4月~2012年3月)は621件、その前の2010年度が584件、そして2009年度が500件。つまり2012年度を頂点として、新規店舗や新ショッピングセンターの開発数はダウントレンドにある。理由は「小売業六重苦」。とりわけ経済のサービス化に雇用構造が追いついていないために起こった人手不足の深刻化、東京オリンピックを控えた建築費の高騰の2点は、好調な企業にも新規出店への…




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