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月刊商人舎 2017年01月

 特別提言 


日本有機食品市場「周回遅れ」の原因と対策

2020オリンピックを機にハードルを越えよう!

2017年01月10日

経営評論家   保科 篤  日本の有機農業が本格的に広がったのは1970年代からとされる。戦後の農業が農薬や化学肥料を大量に使い高い生産性を実現した半面、土壌の微生物などに悪影響を及ぼし、地力が衰えてしまった。それを問題視する農家や研究者が集まり、1971年、日本有機農業研究会(有機農研)が設立された。1974年には農薬による環境汚染などを訴えた有吉佐和子の小説『複合汚染』(新潮社刊)が反響を呼ぶなど、社会的に問題意識が高まる。1980年代に入ると、関心の高まりの中で農薬や化学肥料を使っているのに「有機」などと表示する農産物や加工食品が氾濫し始めた。そこで農林水産省は1992年に有機農産物の「特別表示ガイドライン」を定めたが、これ自体に強制力はなく、混乱が続いていた。 ●有機JAS制度の導入から有機農業推進法まで そう…




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