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月刊商人舎 2014年03月

気仙沼からの便り


「復興元年、心の灯りは自分たちで灯す」

2014年03月10日

熊谷電気㈱社長・熊谷光良さん   気仙沼市には標高239mの安波山(あんばさん)という山があります。津波の時は安波山に多くの人が避難しました。考えてみると「波から安全だ」という地名です。 安波山から望む気仙沼市街。 私の会社も家も内湾の市街地にありました。地震が来てすぐに、妻が「津波が来るから逃げよう」と私を急きたてました。まだ津波警報が出ていない地震の直後です。金庫やらを書類やらをいじっていたら、「何やってるの!」と鬼の形相で怒られました。その真剣な顔を見て、二人で急ぎ安波山に登って助かりました。会社も家もすべて津波で流されました。     津波で流された熊谷電気店と自宅の跡地。 気仙沼にはヒョウタンの形をした大島という離れ島があって、この大島が内湾と太平洋を遮断してくれたおかげで、気仙沼市街…




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