世界的ストア・ダウンサイジングの問題点と解決点

　　　　　　　　　     　　㈱商人舎代表取締役社長　結城義晴 実に興味深い事実だが、21世紀も14年目に入って現在、世界の流通先進国で「店舗小型化の大潮流」が起こっている。それもれっきとしたグローバルリテーラーたちが、「ダウンサイジング競争」にのめり込んでいるのだ。 とりわけ、「大きいことはいいことだ」という大型化志向一辺倒だったアメリカで、「エクスプレスストア」の実験が行われている。ウォルマート・エクスプレス、ターゲット・エクスプレス。両雄のチャレンジ。もちろん2011年に先行したのはウォルマート。今年2014年に後を追ったのがターゲット。 しかしその前に、この潮流が発生している背景を整理しておかねばならない。 第１は世界の人口移動と都市化現象だ。ヨーロッパもアメリカも、そして日本も。もちろんア…