印刷プレビュー
月刊商人舎 2020年06月

ドラッグストア決算総括とポストコロナの戦略

消費税駆け込み需要・コロナ特需で最高益続出

2020年06月10日

コロナは時間を早める――本誌の2020年からの時代の捉え方である。ではドラッグストア産業に対して、コロナはどう、時間を早めるのか。 大手上場ドラッグストアチェーン2月・3月決算は2桁の増収増益ばかりだ。2014年11月27日に50年ぶりに改正された薬事法が施行され、セルフメディケーションの実現に向けて、大きく産業化を志向したドラッグストアは、地方のローカルチェーンや薬局を盛んに吸収合併して店舗数を増やし、同時に強力に食品をラインロビングすることで、日本の小売業界で、最も伸びてきた業態である。 前決算期が始まった2019年の商戦も、東京オリンピックを前にしてインバウンド消費が活況を呈していた。10月の消費増税前に駆け込み需要も発生した。消費増税以降はやや停滞したが、年が明けて2020年。中国・武漢で新型コロナウイルス発生…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください