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経営

嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論 (34)4つの価格――シチュエーション・マーケティングという考え方

2016年01月12日

Ⅰ. はじめに今月は、シチュエーション・マーケティングの話を書かせていただく。聞き慣れない言葉かもしれないが、2001年に博報堂生活総合研究所が発表したマーケティングの概念である。続く2002年には、『シチュエーション・マーケティング』という題名で、かんき出版から書籍が刊行されている。因みに、著者の関沢英彦氏(当時、博報堂生活総合研究所所長)、鷲田祐一氏(当時、博報堂生活総合研究所主任研究員)は、現在それぞれ、東京経済大学、一橋大学の教授をされている。筆者は、2001年からずっとシチュエーション・マーケティングに注目してきた。15年経っても、シチュエーション・マーケティングという用語自体は市民権を得たとは言い難いが、その考え方はIT化の進んだ現代に、ますますマッチしてきている。そこで、マーケティングにおいて…




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