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経営

嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論 (19)エドワード・ジョーンズの創造する社会価値―CSVの観点から

2014年10月10日

      ■エドワード・ジョーンズとは 日本での知名度は高くないかもしれないが、エドワード・ジョーンズ(Edward Jones)は、営業収入56億5690万ドル*1(=6、166億円、1ドル109円換算)、およそ700万人の個人投資家をメインにファイナンシャル・アドバイスを提供する証券会社である。アメリカ合衆国およびカナダに展開する店舗数は1万1000店を超え、米国証券会社の中で最大である。   株式は大型株のみ、投資信託も顧客の理解を得られやすく低リスクの商品だけを扱い、長期運用を基本とする。長期運用のため、顧客一人にかかる運営コストを抑えることができる。   店舗運営の特徴は、「1人店舗(one-broker-per-office model)」という、1店舗あたりの営業担当者(ファイナンシャル・アドバイザー)が1人だけ(あるいは多く…




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