嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論 (17) 骨太のモチベーション＆リーダーシップ論

■はじめに 「リーダーシップ」の定義は、定義しようとした人の数だけあるという。だから、リーダーシップに正解はない。ならば、自社のリーダーシップの考え方は、ぶれないようにしておいたほうがよいだろう。例えば、社内教育において、講師によりリーダーシップの定義が違うということが起こり得る。個人的な経験則でいえば、こと「リーダーシップ」については、このようなことが頻繁に起こる。何が問題か。それは、単に聞き手が混乱するということではない。自社にフィットするリーダーシップについて検討されていないということが問題なのである。筆者の連載第9回「なぜ組織改革がうまくいかないのか？」でも書かせていただいたとおり、E・シャインは、企業理念がほとんど同じ企業同士で、事業戦略がまったく異なることがあるのは、企業文化が異な…