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経営

嶋内仁の[ポスト・モダン]チェーンストア組織論(107)小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり

2022年02月28日

小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり――この意味については特に解説は不要だろう。組織論のみならず、戦術論、戦略論など、幅広く応用が利く考え方だと思うが、大抵は人の育成についての文脈に出てくるフレーズである。つまり、部下を持つ者は、このことを知っていなければならない。 問題は、この箴言が“悪用”されることも多いということである。すなわち、ベースに部下に対する愛情を有さず、「非情に似たり」ではなく、「非情そのもの」でしかないような接し方をしておいて、大善のためとうそぶくことはないだろうか? 確認する方法は一つである。部下が育っているか否かである。結果的に、部下を潰してばかりいるなら、大善になっていないと考えたほうがよいだろう。     嶋内 仁(しまうち ひとし) 株式会社USEI 常…




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