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経営

朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」(92)コロナ禍にみる国家力診断・アメリカと日本の違い

2021年09月13日

 コロナ禍・日本の惨状  日本でコロナ禍のニュースが途切れる日はない。まだまだ解明どころか変異の続くウイルスの影響に、しばらく不安定な生活が続くことだろう。会議や会食もままならず、国外はもとより国内旅行の制限も続く。サプライチェーンの寸断も甚大で、東南アジアの半導体集積地のコロナ禍被害により、自動車や複合印刷機などの減産が相次いでいる。 日本で暗いニュースが多くを占める中、私たちが多くのビジネスを学んでいるアメリカではどのようになっているのか。統計数値を見ながら、現状を追ってみたい。  コロナ禍・アメリカの現状  まずISM製造業景況指数だが、7月の59.5から8月は59.9と切り上げた。サプライチェーンの心配は残るものの、引き続き強い需要があることがわかる。雇用は52.9→49.0と拡大と縮小の境目の50を…




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