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経営

嶋内仁の[ポスト・モダン]チェーンストア組織論 (90)ティール組織

2020年09月30日

  Ⅰ.はじめに ここ数年で、「ティール組織」という言葉の認知度が上がった。日本では、文字どおり『ティール組織』というタイトルの本(参考文献(1))が売れたが、原題は“Reinventing Organization”だから、邦訳すれば“再発明する組織”という意味だろう。このほうが、なんとなくイメージがつき、分かりやすい。が、分かりやすい反面、言葉のインパクトが小さく、大衆をして読んでみようと思わせる威力に欠ける。 “Reinventing Organization”を“ティール組織”と訳した鈴木立哉氏は、元来、経済や金融を専門とする実務翻訳で、ビジネス書の出版翻訳は本業でないという。また、鈴木氏によると、原著の出版社は著者(フレデリック・ラルー)が設立した会社であり、自費出版のようなもので、出版直後はほとんど注目されていなかったという(以上、参照UR…




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