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人材マネジメント

嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論 (65)カリブの海賊の掟に学ぶ

2018年08月14日

Ⅰ.カリブの海賊 カリブの海賊は、16世紀からその活動を始め、17世紀後半から18世紀前半が活動のピークだった。16世紀、スペイン人が、南米やメキシコで大きな銀山を発見し、当地で貨幣を鋳造して、ヨーロッパに運ぶようになった。つまり、カリブ海を大量の貨幣を運ぶ船団が運航するようになった。 これを狙って、カリブ海に海賊が出没するようになった。彼らの多くは、フランスやイギリスの失業した元水夫などで、特にスペイン船を襲った。なぜなら、フランス、イギリスの政府は、スペインの海上貿易に打撃を与えんがため、海賊行為を容認していたからである。 これに対し、スペイン船は護送船団方式を採用し、軍艦に護衛してもらったが、海賊らは船団について行けない、すなわち、逃げ足の遅い船を標的として、着々と成果を挙げていたようで…




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