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財務

白部和孝の売場の計数の使い方Q&A[第21回]

2015年08月10日

棚卸しを売価で行い、それに在高原価率を掛けて、棚卸原価をつかみ、最終的に荒利益の計算をする方法が、売価還元法でした。その時の在高原価率は、企業会計原則の中で決められていて、(期首在高原価+仕入原価)を(売上+棚卸売価)で割ったものでした。分母が(期首在高売価+仕入売価)でないのは、実際に発生する「値下げ」や「品減り」などを除いたら結果的に(売上+棚卸売価)になるからです。棚卸売価に在高原価率を掛けて、棚卸原価を出すと、あとは、原価法の荒利益計算ステップと全く同じです。(期首在高原価+仕入原価-棚卸原価)で売上原価を求め、売上から売上原価を引くと荒利益を求めることができました。計算式を暗記するのではなく、計算のプロセスを理解することが重要です。計算式の意味がわからない方は、どのような手順で荒…




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