白部和孝の｢人時生産性｣と正面から向き合え!（5）

シラベ・リテイル・システム研究所代表  白部和孝   第５回　 目標とする人時生産性が達成可能かをチェックしょう   人件費をコントロールするための指標は、 人件費率、労働分配率、人時売上、人時生産性 の4つであった。   連載第3回目でも述べたが、 これらの指標は相互に関連していて、 自社にあった目標を矛盾のない形で設定する必要があった。   ここで、人時売上の基準（目標）を調査の上、 20000円に設定したとしよう。 この店の荒利益率は25％である。 そうすると、人時生産性の目標は必然的に決まる。 人時売上×荒利益率＝人時生産性の式から、 20000円÷25%＝5000円 となる。それでは、今期の売上予算を達成できた時、 人時生産性の目標は達成できるのだろうか。 目標だけが１人歩きしていることは…