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月刊商人舎 2025年08月

 店舗スタディ特集のあとがき 


「広域商圏化」の条件

2025年08月08日

「商圏」とは、来店してくれる顧客の居住範囲のことだ。人口や世帯数で表される。業態やフォーマットはあらかじめ自分の商圏を設定して出店し、営業する。スーパーマーケット業態の商圏、コンビニやドラッグストアの商圏、総合スーパーの商圏、百貨店の商圏。それぞれの社会的機能によって、商圏の広さは異なる。 スーパーマーケットの商圏人口は従来、3万人から5万人とされた。ホームセンターが7万人から10万人、総合スーパーが10万人から20万人、百貨店は最低100万人。 これらの目安を設定したうえで、それぞれに小商圏高シェアの店舗をドミナントエリア内に高密度で展開する。それがチェーンストアのセオリーとされた。「商圏は狭めよ、客層は広げよ」。お手本はセブン-イレブンだった。 ドラッグストアは今や平均商圏人口6000人などと煽られて、…




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