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月刊商人舎 2024年11月

 特集 


会社は誰のためにあるのか?

セブン-イレブン・コーポレーションとヨーク・ホールディングスを事例に解明する

2024年11月11日

日本最大の小売企業セブン&アイ・ホールディングスが買収をかけられている。日米のコンビニの経営状態も芳しくはない。会社は苦境にある。イトーヨーカ堂のハトは荒海の中で、ノアの箱舟に乗れるのか。セブン&アイは多くの傘下企業を三つに分割して乗り切ろうと考えている。世界に冠たるコンビニのセブン-イレブン・コーポレーションと、イトーヨーカ堂やヨークベニマルを中核とするコングロマーチャントのヨーク・ホールディングスと、セブン銀行の金融関連企業とに。この状況は「会社は誰のためにあるのか?」というテーゼを考察する材料として最適である。買収しようとする者にとって会社は、売り買いの対象たる「商品」である。経営する者にとって会社は、マネジメントし、社会貢献する「組織体」である。働く者にとって会社は、収入を得つつ人生…




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