『ハーバードビジネスレビュー』から“a highly competitive, low-margin industry”(競争が激しくてマージンの低い産業)と指弾されたスーパーマーケット。これは日本のことではない。アメリカのこと、ヨーロッパのこと、世界のスーパーマーケット業態のことだ。 日本のスーパーマーケットは全体で見ると、それよりも収益性が低い。 ただし日本の上位企業はその販売スケールの拡大とともに収益性を改善している。 　日本のスーパーマーケット産業の全体像　 売上高1000億円以上のスーパーマーケット企業は今、全国に34社となった。M&Aなどで企業数は減りつつも、企業ごとの売上金額は増えている。 表は24位までの最新のランキングである(大黒天物産の5月決算が加わった)。総店舗数と営業収益(売上高)と営業利益を億円単位で並べた。下段は増減率…