「業態」とはそのビジネスモデルを踏襲すれば、原則や定石を外さない限り成功するものだ。だから「業態」は型にはまったものであるし、やや固定的である。標準化の概念が当てはまりやすい。しかし「フォーマット」は真似ができない。踏襲できない。 基本業態にポジショニングを加えると、フォーマットができる。バナーをつくることができる。コーネル大学の食品流通の専門家たちが発見し、結城義晴が発展的に展開する理論だ。 このポジショニングは一言でいえば、「とんがり★こだわり」である。そうは言っても、どちらもあまり好きな言葉ではない。抽象的すぎるし、どうとでも捉えられるからだ。 しかし自分の強みに照らし合わせて、あるいは自分らしさを基本において、とんがる、こだわる。「自分にとんがる、自分にこだわる」。それを自分の顧客に…